対談インタビュー REAL No.7

対談:REAL

プロローグ

私が会社を立ち上げ早22年の歳月が経ちました。
憧れである石垣島に訪れたのは、会社設立したその年のことです。
初めて石垣島に降り立った時、わずかながらの達成感と将来に渡り何度も訪れられる会社を作っていこうと思いました。

海は想像を超える美しさであり、又、未開の土地でもありましたので、原点を感じ取れる土地柄でした。幼少から海は身近にあったことから、すぐに石垣島のファンになった事を覚えています。

石垣島に到着し最初の行動は、体験ダイビングをしたいと街のガイドブックを手にし、片っ端から電話したのを今でも覚えています。
繁忙期であった為、中々対応してくれるショップが見つからず、やっと連絡が取れたのが今回のインタビュー相手でもある「イエローサブマリンダイブスタジオ」でした。
彼らも偶然ショップを立ち上げたばかり。こじんまりとしたショップで、当時の船はいまひとつでしたが、私も会社を立ち上げたばかりだったので、そこに共感を覚えたのは間違いなかったです。

彼らも夢を抱き石垣島での生活を選択した侍だと感じました。
それから20年彼らとのお付き合いが続き感謝しています。
今では綺麗なイエローの立派な船と海が見える高台に立つ広く素敵なショップが迎えてくれます。

私はプロライセンスも取得しましたので、これからも命が尽きるまでお付き合いしたいと思います。
現在は現地でご結婚され3人のお子様に恵まれ、新築したショップと新船で順風満帆な20年だと感じます。

ダイビングと生きる道

島田:峰さんがダイビングを始めたきっかけには、どのようなことがありますか?

峰:高校生の時ダイビングに興味を持ち、大学進学時にダイビング部に入ったことで、どっぷりダイビングにハマりました。

島田:職業としてダイビングショップを運営されているのも、趣味から講じて今に至るという感じですか?

峰:それが違うんです。元々は、私の叔父がホテルの料理人だったこともあり、中学生の頃から料理に興味を持ち始めました。大学時代もダイビングをしながら日本料理屋でバイトをする中で、調理の面白さに魅了され、当時は調理師を目指していました。
今でもお魚を捌くのはうまいですよ。

島田:調理師を目指していたところから、ダイビングを仕事にしたのにはどういう経緯があったんですか?

峰:大学3年の時、夏休みを使って石垣島のダイビングショップで1ヶ月間バイトをしました。
ここのオーナーが元コックで毎日賄いを本格的に作ってくれて、昼間は海に潜り、海から上がって仕込みして、美味しい夕飯を食べさせてもらっていました。
その時に、料理もできてダイビングも出来るこの仕事はこれからの自分の生きる道だと考えて、石垣島でショップを構える決意をしました。
大学卒業後、石垣島に渡り現在に至ります。

「イエローサブマリンダイブスタジオ」

島田:ショップ名「イエローサブマリンダイブスタジオ」の由来はなんですか?

峰:勿論、ビートルズの歌からです。
ビートルズのイエロー・サブマリンという曲の日本語訳のフレーズが気に入ったからです。

「街のはずれに 船乗りが1人 酒を片手に冒険話」

この歌詞のまま、その生活を実現したいと思いました。
海に出て、「マンタ出たね」「綺麗だったね」とお客さんとお酒を飲みながら語り合えるようなお店になるように想いを込めて名づけました。

辛さと思い出

島田:ショップを石垣島にしたきっかけも、学生時代のアルバイトですか?

峰:そうですね。
当時飛行機に乗ったことも無く、石垣島がどこにあるかわからないまま石垣島に来ました。
バイト雑誌を見て色々と電話し、たどり着いたのが先ほど話した元コックがオーナーのお店でした。
大学4年の時もバイトして、就職先もそこに決めて、その後独立しました。

島田:長くショップをしていて、辛いことはありましたか?

峰:きっとあったと思いますが、全て思い出で、色々な人と出会える喜びの方が大きいと感しています。

島田:なるほど。
会社もそうですが続けていると、小さなことの積み重ねで勇気や希望を頂くことができますよね。

石垣島

島田:仕事を離れて、考える石垣島のいいところはどんなことがありますか?

峰:海が近いのがいいですね。行きたくなったらいつでも行けるというのが一番ですね。
そもそもこの仕事を選んだ理由でもありますが、職場がすぐに目の前にあるというのもいいですね。 

島田:悪いところはないですか?

峰:子育てには不安があります。
地元民が減ってきて、学校と進学、就職など厳しいと感じています。将来は都会へ就学予定です。

島田:石垣島に限らずこれからの日本の課題ですね。
我々は学校給食センターの仕事もしていますが、学校給食センター更新時期の計画において食数が大幅に少なくなる地域も多く感じます。

子供たちと海

島田:将来の展望は何かありますか?

峰:この土地に水深5メートルのプールを作りたいですね。海に潜らなくてもライセンスの講習ができる様にしたいと思っています。後はナイトダイビングです。「浮遊しているプランクトンを観る」これは意外な新しい試みと考えています。とても綺麗ですよ。

夜の海に浮遊するプランクトン
夜の海に浮遊するプランクトン

島田:まさに創造ですね。

峰:地域の子供たちが全員シュノーケルが出来る様にもしたいと思っています。
地元であっても海が怖い子もいる為、今、地元小学校に指導員として、日々海のすばらしさを教えています。 これからも、様々な形で地域に少しでも貢献できればと思っています。

島田:常により良くしていこうと考えて生きる。その結果として地域や社会にとっても喜ばれる行いとなるのは、素晴らしいことですね。

プロフィール

イエローサブマリンダイブスタジオ
代表 峰 洋二(みね ようじ)

2003年に独立し、石垣島北部地区にイエローサブマリンダイブスタジオを開業。
ガイド歴は、独立する前から数えて23年。

2023年、来年でイエローサブマリンダイブスタジオも20周年になります。

石垣島でダイビングしませんか?

手付かずの自然が残る「石垣島北部」をメインフィールドとするダイビングショップです。
海況が安定している季節は、石垣島最北端の平久保地区から、マンタに会える川平地区、珊瑚や洞窟も楽しめる米原地区と、石垣島の北から南までご案内しています。
その時一番旬のポイントにお連れしています。
空港からも20分、到着したその日からアクティビティを楽しんでいただけます。

コースは、
ファンダイビング
体験ダイビング
シュノーケリング

小さなお子様、ファミリー様も大歓迎です。

エメラルドグリーンの海、ダイナミックな珊瑚に、カラフルな魚たち、マンタに海ガメ、
石垣島の大自然を体感してください。

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