Daigas _メタネーション実証:粉砕機内蔵シンク納入
この度、2025年大阪・関西万博リサイクルファクトリー内でDaigasが実施するメタネーション実証設備「化けるLABO」に、前処理設備として弊社の粉砕機内蔵シンクを納品させて頂きました。
「化けるLABO」(※化けるLABO:化けろ都市ガス!化けろ未来!の思いが込められています。)は、万博会場内から回収された生ごみを発酵させて得られるバイオガス中のCO2と、再生可能エネルギー由来の水素を用いて、都市ガスの主成分であるメタンを合成する「メタネーション」の実証設備です。
弊社の粉砕機内蔵シンクは、回収された生ごみを効率的に粉砕する前処理設備として活用されており、後工程へのスムーズな搬送と設備の簡素化に貢献しています。



■Daigas Groupホームページより引用
https://www.daigasgroup.com/expo2025/methanation/




メタネーション実証①バイオガスの製造
万博会場では1日5t程生ごみが発生しており、そのうち1t分を午前中に生ごみを建屋へ収集し、粉砕機内蔵シンクにて粉砕処理を行っています。
粉砕後はバッファタンク(スラリータンク)を経由し発酵槽へ送られ、槽内では水と菌の働きで加水分解・発酵を行い、発生した物質が「メタン菌」の働きで更に反応、メタン(CH4)と二酸化炭素(CO2)を主成分とするバイオガスを発生させます。
その際硫化水素も発生するため、脱硫槽で取り除きます。




メタネーション実証②水素製造装置
発酵槽とは別に、水素製造装置にて、水(H2O)を太陽光や風力といった再生可能エネルギーで生成した電気で分解(H2/O2)します。
このように二酸化炭素を出さずにつくられた水素のことを「グリーン水素」と呼びます。

メタネーション実証③バイオメタネーション装置
発酵槽で発生したバイオガス中のCO2と万博会場から集めたCO2、グリーン水素をバイオメタネーション装置内で反応させ、未来の都市ガス「e-メタン(CH4)」を合成します。

メタネーション実証④サバティエメタネーション装置
装置内の触媒と反応し、濃度の高い「e-メタン」が完成します。
こうしてつくられた「e-メタン」は、バイオガス圧縮機で1/10程度に圧縮され、会場内にある日本館/迎賓館の厨房設備などの都市ガス消費機器に利用されます。



精製される「e-メタン」は1日150~200㎥程度になります。精製後貯留タンクに溜めていきますが、満杯になった場合、フレアスタック装置で燃焼廃棄しております。


万博での実証のあとは、設備のスケールアップを図りながら、「e-メタン」の導入・普及を進めていくとのこと!
おまけ
会場内も観てきました!







本件に関するお問い合わせ・ご相談は、
株式会社フロムシステムダイレクトまでお気軽にご連絡ください。
カスタマーサービスセンター ☎:0570-02-3131