はじめに
島田:厨房業界とは異なる業種の方と対談する『REAL』。第19回となる今回は、2019年に業務提携を行い、洗剤他商材を配送いただいております、株式会社白菱・広島中央支店支店長・磯村さんとお話しさせていただきます。本日はよろしくお願いします。
磯村:よろしくお願いします。
物流業界
島田: 物流業界のビジネスモデルは、現在どのようになっていますか?
磯村: 現在、注文は主に電話、FAX、そしてLINEが中心です。ただ、新たな発注システムとして、QRコードを活用した登録方法のテストを始めています。どの業界でも同じかと思いますが、私たちも人手不足を感じており、人件費を抑えられる方法を模索しています。
昔は1日100〜150件ほどの注文を、夜中に留守番電話に録音された内容も含めて1件ずつ手入力していましたが、現在は業務の一部を委託することで、労働時間の管理を徹底しています。
島田: 今後、さらにデジタル化が進むと良いですね。
磯村: そうですね。弊社では現在、営業と配送を同じ担当者が行っていますが、同業他社では営業と配送を完全に分けるケースもあります。最近は、コミュニケーションが苦手な人が増えている印象もありますね。御社にはお客様をご紹介いただき、弊社がそのお客様に商材を配送するという連携を取らせてもらっています。その中で、お酒などの他の商材も自然な形で配送させてもらうことが増えています。これも、お互いに円滑なコミュニケーションが取れているおかげだと感じています。
他の業者さんともコミュニケーションを取る機会があるので、そうしたつながりの中で紹介し合ったり、連携がさらに広がっていけば良いなと考えています。


今後の課題
島田: 将来の展望についてお聞かせください。
磯村: 会社としては、さらなる売上拡大を目指していきたいと考えています。コロナ禍の影響で、鹿児島県と熊本県の支店を閉めることになりましたが、再びエリアを広げていきたいと会長も考えていると思います。
ただ、現状では動ける人や人材をうまく動かせる人が不足しており、そこが課題です。最近では「人がいないことで会社が倒産する」という話も耳にします。ですから、今後は人材確保が大きなテーマになると感じています。
島田: 確かに、倒産の原因の6割ほどは「人手不足」や「後継者不在」といった話をよく聞きますね。
磯村: そうですね。加えて、最近はお酒の消費動向も変化してきています。特にビールは年々売上が減少していると感じます。さらに、物価高の影響もあり、値上げのご案内をするのが難しい状況になっています。
島田: コロナ禍を機に、業界全体の在り方や消費行動に大きな変化が見られますね。人手不足や消費傾向の変化など、今後の課題は多いと感じました。
磯村:課題解決に向けて取り組み、さらなる発展を目指したいと思っています。
島田:本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
磯村: こちらこそ、ありがとうございました。

■株式会社白菱ホームページ
http://hakubishi.co.jp/

プロフィール
磯村 悟史(いそむら さとし)
1982年2月2日生まれ
趣味:ゴルフ
会社としてお客様と共に成長できればと思っています。
メーカーがあって、得意先があって、僕らがあると考えて日々仕事をしております。